あの時、どこにいましたか？ [雑感]
【以前、あるサイトに寄稿したものの再録です】
日航123便、チャレンジャー号、地下鉄サリン、911テロetc
40年以上生きてくると、人生の中でそのニュースを聞いた瞬間のことを
決して忘れることができない悲しい出来事が数多くある。
そしてこれも決して忘れられない、忘れてはいけない大きな出来事。
16年前の１月。
朝ＴＶをつけると、飛び込んできたのは山手の住宅街から上る煙の映像だった。
火事の中継か？と慌ただしい出勤の準備の中で、耳だけを傾けると只事ではないことが伝わってきた。
全国ネットの番組。
おそらく地元局のアナウンサーだろう、自宅の電話から目の前の惨事を伝えていた。
思わずTVを振り返り、そこに映し出されていたのは変わり果てた神戸の姿だった。
めったに聞かないカーラジオを付け、ニュースを聞きながら会社に向かう。
頭に浮かぶのは在阪神の友人の顔。
当時、高校時代の部活の友人だけでも３人が阪神方面に住んでいた。
ほとんど仕事が手につかないまま会社から戻り、回線の混雑は承知の上で、電話をかけてかけまくった。
ＴＶの特番では回線確保のために控えろと盛んに言っていたが心配するなって方が無理な話だ。
何度も何度もリダイヤルボタンを押しながら目ではＴＶに流れる安否情報のテロップを追っていた。
大阪に住む２人とはすぐに連絡がついたものの兵庫の友人とまったく連絡がつかない。
ＴＶでは「もうこれ以上増えないでくれ」と願うのに被害者の数がどんどん増えていくばかり。
数時間後、受話器から聞きなれた声が聞こえた時には目から涙がこぼれていた。
家の被害はひどいものの、夫婦共、無事と聞いてようやく胸をなでおろした。
しかし、被害の状況が明らかになるにつれ、それが非常に幸運なことだったことを思い知った。
その数年後、仕事で２週間ほど神戸に滞在したことがある。
神戸の町に立った時に、その復旧ぶりには驚かされた。
ただ、ほんのちょっと路地を入るとまだ痛ましい傷跡も残っていた。
２週間、神戸駅北のビジネスホテルとハーバランドのオフィスビルとを往復するだけでまともに観光もできなかった。
「神戸牛」＆「中華街」なんて思いながら、食べたのは神戸駅のマックとラーメン。
でもキレイな街並みは印象深い。
あまり旅行などしない人間だが、この街はもう一度行ってみたい街のひとつだ。
唯一の難点はしばらくいるとちょっと感覚がおかしくなること。
小倉生まれでいまだに北九州在住のボクには「海は北側」ってのが感覚的に染みついている。
当然、お天道さまは海に向かって右から昇るもの。
「目の前に海があり、海と平行に鉄道が走り、背中に山がある」と似たシチュエーションなだけに、
南側に海が開けた神戸ではなにか鏡の世界に迷い込んだ気分で２週間過ごしていた。
あの時、安否を必死で確かめた友人とも今は簡単にインターネットを使って連絡を取り合う事ができる。
ただ、意外に知られていないのだが・・・
この文章を書いてるボクもこれを読んでるあなたも今、まさに使っているこのインターネット。
ここまで普及したのはあの大震災のお蔭なのだ。
当時のインターネットと言えば、個人利用や商用利用は始まったばかり。
パソコン通信と呼ばれ、ごく一部のマニアのものだった。
そこに被害情報・安否情報が飛び交うようになり、その利便性がマニア以外の注目を浴び、爆発的に普及した。
7,000人近い犠牲がこのネット社会の影にあるのをどうか忘れずにいてほしい。
日航123便、チャレンジャー号、地下鉄サリン、911テロetc
40年以上生きてくると、人生の中でそのニュースを聞いた瞬間のことを
決して忘れることができない悲しい出来事が数多くある。
そしてこれも決して忘れられない、忘れてはいけない大きな出来事。
16年前の１月。
朝ＴＶをつけると、飛び込んできたのは山手の住宅街から上る煙の映像だった。
火事の中継か？と慌ただしい出勤の準備の中で、耳だけを傾けると只事ではないことが伝わってきた。
全国ネットの番組。
おそらく地元局のアナウンサーだろう、自宅の電話から目の前の惨事を伝えていた。
思わずTVを振り返り、そこに映し出されていたのは変わり果てた神戸の姿だった。
めったに聞かないカーラジオを付け、ニュースを聞きながら会社に向かう。
頭に浮かぶのは在阪神の友人の顔。
当時、高校時代の部活の友人だけでも３人が阪神方面に住んでいた。
ほとんど仕事が手につかないまま会社から戻り、回線の混雑は承知の上で、電話をかけてかけまくった。
ＴＶの特番では回線確保のために控えろと盛んに言っていたが心配するなって方が無理な話だ。
何度も何度もリダイヤルボタンを押しながら目ではＴＶに流れる安否情報のテロップを追っていた。
大阪に住む２人とはすぐに連絡がついたものの兵庫の友人とまったく連絡がつかない。
ＴＶでは「もうこれ以上増えないでくれ」と願うのに被害者の数がどんどん増えていくばかり。
数時間後、受話器から聞きなれた声が聞こえた時には目から涙がこぼれていた。
家の被害はひどいものの、夫婦共、無事と聞いてようやく胸をなでおろした。
しかし、被害の状況が明らかになるにつれ、それが非常に幸運なことだったことを思い知った。
その数年後、仕事で２週間ほど神戸に滞在したことがある。
神戸の町に立った時に、その復旧ぶりには驚かされた。
ただ、ほんのちょっと路地を入るとまだ痛ましい傷跡も残っていた。
２週間、神戸駅北のビジネスホテルとハーバランドのオフィスビルとを往復するだけでまともに観光もできなかった。
「神戸牛」＆「中華街」なんて思いながら、食べたのは神戸駅のマックとラーメン。
でもキレイな街並みは印象深い。
あまり旅行などしない人間だが、この街はもう一度行ってみたい街のひとつだ。
唯一の難点はしばらくいるとちょっと感覚がおかしくなること。
小倉生まれでいまだに北九州在住のボクには「海は北側」ってのが感覚的に染みついている。
当然、お天道さまは海に向かって右から昇るもの。
「目の前に海があり、海と平行に鉄道が走り、背中に山がある」と似たシチュエーションなだけに、
南側に海が開けた神戸ではなにか鏡の世界に迷い込んだ気分で２週間過ごしていた。
あの時、安否を必死で確かめた友人とも今は簡単にインターネットを使って連絡を取り合う事ができる。
ただ、意外に知られていないのだが・・・
この文章を書いてるボクもこれを読んでるあなたも今、まさに使っているこのインターネット。
ここまで普及したのはあの大震災のお蔭なのだ。
当時のインターネットと言えば、個人利用や商用利用は始まったばかり。
パソコン通信と呼ばれ、ごく一部のマニアのものだった。
そこに被害情報・安否情報が飛び交うようになり、その利便性がマニア以外の注目を浴び、爆発的に普及した。
7,000人近い犠牲がこのネット社会の影にあるのをどうか忘れずにいてほしい。
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こんばんは。
ニュースでも風化しない様に大きく取り上げられていましたね。
私はこの震災直後に尼崎へ仕事に行った事を未だに忘れません。
特に大きな被害を目のあたりにする事は無かったのですが、
交通は混乱状態で、その出来ごとの大きさが直に伝わって来ました。
毎年思い出す事が我々の努めなのかも知れませんね！
by kanoka (2011-01-18 00:22)
もろ地元ですからね、いろいろありましたよ
僕自身は大きな影響はなかったのですが
まわりは大変でした
お亡くなりになられた方のご冥福を改めてお祈りいたします
by b.b.mk2 (2011-01-18 01:44)
私も地元が神戸なのでこの時の衝撃は未だに胸に焼き付いてます。
寝ているといきなり背中から突き上げられた感じでした。
追悼イベントをやってますが、このことを知らない世代の方が何があったのか知るいい機会で、世代世代にその恐ろしさをつたえていってほしいものです。
by tac-phen (2011-01-18 05:28)
どうもです〜！
そういえば
地下鉄サリンの時は危なかったですよ！ いつもの路線ならかすっていたかも、でした。
その時はたまたま、遠回りして行ってましたので、本人的には大丈夫でしたが、親からは電話はかかってくるし、周りは大騒ぎでした。
携帯のない時代でしたね、あの時代！
by NOB (2011-01-18 08:32)
知り合いの自転車ブログ仲間も関西の方が多く被害に遭われた方もいらっしゃるかもしれないですね。ついこないだTVニュースで観たばかりのような感覚です。高速道路がああいう風に横倒しになるというのがイメージできませんでしたからね。まあ日本はどこに住んでも何らかの危険はあるんですけどね。地震だけじゃなくて火山、台風など。出来るだけの備えはやっておかないといけないですね。
by moumou (2011-01-18 11:06)
この日の事はいつまでも忘れられませんよ。。
わたしは大坂ですので、震度は４程度だったのですが、
ものすごく揺れましたよ。。神戸や北淡路はそれこそ凄まじかったのでしょう。。ご冥福をお祈りします。
by ユッキン (2011-01-18 15:16)
携帯電話を買ったのは神戸で不便だったから。
123便は夏休みだったので、お昼のＴＶで毎日見てましたね。
事故原因にも諸説あるようですね。
by angiras6 (2011-01-18 17:56)
こんばんは
私の実家も激震の震度７でした。
幸い親戚の誰一人なくなったりしませんでしたが
ホント大変でした。ニュースを見るたびに
そのことを思い出します☆
by hayazou2002 (2011-01-18 22:53)
こんにちは
私のところは震度4でした。
幸い被害もなかったのですが、
余震がしばらく続いたのでとても恐怖でしたね。
幼少の頃は神戸に住んでいましたので、
後でその地へ行きましたが、
思い出が跡形も無く消えておりましたよ。
by Fuel (2011-01-19 12:35)